AIイラストにおいて風景は非常に重要な要素です。今回は風景を重視したイラストにおいて使い勝手のいい、魚眼レンズ(fisheye-lens)のプロンプトを紹介していきます。
※特に注釈がない場合サムネイルと本文の画像はblue_pencil-v10にて作成。
魚眼レンズとは
魚眼レンズのプロンプトはfisheye-lensになります(fisheyeでも使えます)。効果に関しては画像の方が分かりやすいので、以下のイラストをご覧ください。上が通常のイラスト、下が魚眼レンズのプロンプトを入れて生成した画像です。
同じプロンプトかつ同じシードで魚眼レンズの呪文のみ、変えてあります。これを見ると一目瞭然といった感じではないでしょうか。
魚眼レンズの方のイラストでは明らかに表現が違います。通常のイラストで真っすぐだった地平線が魚眼レンズの方では湾曲しています。また、波はこちらに迫ってくるような格好に。全体的に要素が中央によることで、一目で被写体が女の子だと分かりやすくなっているように感じます。
魚眼レンズを使ったプロンプト例
魚眼レンズ(fisheye-lens)の効果が何となく分かったところでプロンプト例を紹介していきます。魚眼レンズは、シチュエーションによって見栄えもかなり変わってきます。ここでは特に個人的に上手くいったと思う画像とプロンプトを載せつつ、魚眼レンズを使うシーンについて書いていきます。
①海
※クオリティタグとネガティブプロンプトは省いています。
②日の出
(※①のプロンプトとほとんど被るのと、こちらはシード値を使っているためプロンプトがほとんど参考にならないため小文字で掲載します)
水平線から太陽が昇っているところ。この画像も①と同様奥行きがありますが、もう一つ違うのが高さです。高い所は魚眼レンズと相性がいいです。特に高所から見る水平線が奥行きを感じさせます(割としっかりと水平線が曲がっている)。このイラストは魚眼レンズがサポートをしてくれたような感じです。
③遺跡
※このイラストのみモデルSE_V4_Bを使用
魚眼レンズの使い方的な
これまでの内容も含め、自分が今まで魚眼レンズを使ってきた中での所感を。
魚眼レンズは奥行きがある、または高い場所で使うのがおすすめです。そして、特に被写体が中央にいるとイラストのクオリティがアップする気がします(ぼやけないため)。
風景では、例えば見晴らしのいい場所とは相性がいいと思います。魚眼レンズを使うと情報が中央に寄って行くため、そこまで情報量が多くない風景であればプラスに働くかもしれません。
下に組み合わせて使えそうなプロンプトを書いてみました。
☆overlooking…見下ろす
sense of depth…奥行き感
panorama shot…視野が広がる。効果は不明
magnificent panorama view…パノラマビュー
Bird’s eye view…高い所からの視点になる
最後に、魚眼レンズのタグは強化も弱化も出来ます。テーマによって効きやすさには差を感じたので適宜調整していただければと思います。
今回は風景の記事なので省きますが、今後室内で魚眼レンズを使う場合の記事も出すかも。
今回の記事は以上です。